舞台を歩く
ぺーいちです。
別の記事 「舞台は上手から下手に向けて緩やかな風が吹いている」で、舞台上には上手から下手に風が吹いていると説明しました。
今回は、それを踏まえて、舞台を歩いてみましょう。
舞台を歩いてみよう
舞台の上手袖に立ち、それからゆっくり歩いて舞台を横切り下手袖に引っ込みます。
この時、上手袖を出発すると同時に観客の視線が集まり、下手袖に引っ込むと同時にそれが失われるということを、全身の皮膚感覚で感じ取ってください。
観客の視線を意識し、上手から下手の吹く風を感じながら歩いてみましょう。上手から下手に歩くときは追い風、下手から上手に歩くときは逆風を感じて歩いてください
舞台で立ち止まる
その感覚がつかめてきたら、今度は舞台上で立ち止まってみましょう。
舞台上のさまざまな場所で、様々なニュアンス、格好で立ち止まってみます。
そしてまた歩き出します。
舞台上で立ち止まることは、日常生活においてただ立ち止まるというのとは違います。止まり方やその位置で意味を生じてしまうので注意が必要なことです。
止まるというのは実は難しいことなんです。
人が立ち止まるには、立ち止まる理由があるからです。
その理由にのっとって止まらなければ、演技者の肉体的体験は観客の肉体的体験の追随につながりません。
歩いてきたな、止まったな、というのは観客が最も受け取りやすいものですが、これは、言葉と同じで記号にすぎず、演劇的とは言えません。
目線による演技も極力省くようにしましょう。目は口ほどにものを言い、演技を単純な記号にすることが多々ありますので、目は効果的に使いましょう。
ここでは、目より肉体で表すようにします。
まとめ
ぜひとも、今回の内容を踏まえて、稽古場などで実際に歩いてみてください。
これまでと違った演劇的感覚があなたに訪れることだと思います。
今回は以上です
最後まで読んでくださりありがとうございます。
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